社交不安障害と罪悪感 -SAD③

ブラインドの隙間からのぞく少年不安症
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対人恐怖と恥

精神病理学では、社交不安障害を対人恐怖の精神病理として扱われてきたとのことで、ここでは、対人緊張や対人恐怖の原因と克服について書いていきます。

対人恐怖のメカニズムには、恥と罪の意識の暴走があるそうです。

対人恐怖に捉われる人は、恥の意識が過剰に強いという病理を抱えているそうです。
(恥の意識とは、本来かくしておきたい不完全さが暴かれ、むき出しになることによって生じる感情)

Minori
Minori

完全な人は、いないので、みんなが不完全であるのに、不完全さを知られてはいけない、知られてしまったら耐えられないと、常に怯えていて、暴かれたときには、もうパニック!という感じなのかな~と思いました。

不完全な自分を知られることに恥を感じる理由

精神病理学者たちの見解では、対人恐怖の根底には、不完全さを暴かれることへの恐怖があるそうです。
不完全さを暴かれることと、人を恐れることが結びついてしまうのは、他人とは、自分の不完全さを暴くかもしれない存在として感じられるからだといいます。

他人を、あら探しをして笑いものにし、意地悪な攻撃を加えてくる存在としてみなしているので、人に会い、人の視線を浴びることが怖い。

人の視線は、自分の不完全さを見つけ出し、暴き出してしまう恐れがあるからです。
また、実際にあら探しをされたり、笑われたりした経験があるので、そう感じてしまう。

実際に、心理的虐待やいじめを受けた人に、高い割合で、社交不安障害がみられるそうです。

Minori
Minori

精神科医、水島広子先生も、身近に批判する人がいると、他人の目を気にするようになるとありました。
知ると「なるほど」と思いますが、自分の性格が弱いからだと責めていたりするんですよね。
はじまりは、身近な批判家!なんですよね。

対人恐怖を克服する

では、克服にはどうしたらいいか。
著者は、不完全さを、積極的に自分からさらけだしてみましょうと述べています。
自分を隠したいと思っていることを、逆手にとって、あっけらかんと話してみることを勧めています。
具体例を紹介しますね。

具体例
  • 「すごく緊張していて、今もマイクを持っている手がこんなに震えています。この前なんか震えすぎて、手元が狂ってマイクを落っことしてしまいました。
    そしたらすごい音がして。
    今日はマイクだけは落とさないように、しっかり握っていようと覚悟を決めてまいりました」

  • 「なぜこんなに緊張するのかと考えたら、私、人の視線が怖くて。正直言って、皆さんの目もすごく怖いです。
    意地悪な目でじろじろ見られたら、私のだめなところを全部知られてしまうように思ってしまうんです。
    そんな真剣な目で見ないで、もっと優しい目でみてくださいね」

こんなふうに、自分からさらけだして話をしていくことは、自己開示の練習となり、気付けば乗り越えることが出来てたとなるそうです!

自分から弱点をさらけ出した話が出来るようになるには、自分自身と向き合い、自分を客観視することが必要だし、自己開示する練習を積むことが求められる。

カウンセリングを受けたり、文章に書いて自分のことを表現したりすることは、話すのを避けていたことを言葉にする練習をしているとも言えるのだ。

今まで隠してきたことを気軽に話し、他者と共有できるようになったとき、自分が隠したがってきたものは別に恥ずかしいことでも、自分が不完全な人間である証拠でもなく、むしろそれをきちんと言葉にした時点で、自分の弱さに向き合えるだけの強さを手に入れたことに気付くだろう。

岡田尊司著 社交不安障害から引用
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罪悪感

罪悪感の由来は「~~すべきだ」「~~してはいけない」といった幼い頃から教え込まれた義務や禁止に背くことへの無意識の抵抗であり、超自我的な支配である。
と、著書のなかにあります。

教えに従うと「良い子」と認められ、称賛や安心が得られるが、それに逆らうと「悪い子」としてみなされ、罰や非難が浴びせられる。

そういう両極端な親や条件付きの愛情で育った人は、大人になり、親から離れても、教えに背く自分は悪い子だと、自分で自分を罰してしまう。

罪悪感は親からの支配の現れであり、良い子でなくなることに対して植え込まれてきた恐れと怖さだそうです!

二つの種類の罪悪感

不完全さを隠し、自分で自分で罰する・・・。しんどいですよね。
そんな罪悪感は対人緊張や心を開けない原因、慢性的なうつや不安の原因になります。

そして罪悪感は、下の二つの種類に分けられるそうです。

  1. 本来の罪悪感
    ・・・本来の自分から外れることへの良心のうず
  2. 支配の罪悪感
    ・・・本来の自分になろうとすることを妨げる無意識の支配

このうち、2.の支配の罪悪感は、知らず知らずに、その人の行動を縛ってしまうのだそうです。
具体的にどんなものか、例を挙げておきます。

具体例
  1. 自分の意思を主張したり、相手の意に反して行動すると、悪いことをしているような気持ちになる
  2. 自分の幸せを味わっているだけなのに、親や他の人を犠牲にしているような、うしろめたい気持ちになる
  3. 親や上司から理不尽なことをされて、当然の反発をしただけなのに自分が悪いことをした気持ちになる。
  4. 実際には自分を搾取している相手に、自分のようなものに関わってくれて申し訳ない気がして、一生懸命尽くしてしまう

罪悪感から自由になる

それでは、どうしたら罪悪感(親からの支配)から自由になれるか。
ちゃんと、本のなかで教えてくれています。

それには「悪い子」になって反乱や革命を起こす必要があるそうです。
「悪い子」の自分こそが、自由になるための鍵と力を持っているとのこと。

罪悪感は自立に向かう過程にいることの表れであり、罪悪感に打ち勝ち、自分の決めた道を進むことによって、自分らしい人生を手に入れることができるそうです!

ただ、その罪悪感が本来の自分から外れてしまうことへの良心の呵責だった場合は、要注意だそうです。

罪悪感に打ち勝ち、本来の自分に近づくためのエクササイズも載せておきます。

罪悪感を克服するためのエクササイズ  
  1. 罪悪感を覚えた場面を思い出して書いてください。

  2. 親の教えや期待に背いた「悪い子」の部分は、どんな点でしょうか?

  3. あなたが打ち破ろうとした壁とは、何でしょうか?

  4. 罪悪感をねじ伏せながら、あなたがなろうとした本来の自分とは?

 岡田尊司著 社交不安障害より引用

Minori
Minori

私は、罪悪感を持ち、苦しむことで、許してもらおうとする傾向があるのに気付きました。
こんなに苦しんでるから、許してという相手へのアピールでもあったけど、教えに反した行いをした私は悪い子だったけど、反省をしてるから、もう罰しないでと、自分を守りたかったんだと思います。

幸せであることを隠したくなる相手…っていませんか?
楽しんでいると、戒められる人。
そういう人は、一人でもすごいパワーを持っていて、圧倒されてしまいます。

人生の折り返し地点を過ぎて、残り時間も限られてると思うと、そんな人のために、不幸のふりをしたり、今の時間を無駄にしたくないと思います。

目の前にしたら、やっぱり怖いですけどね。
とりあえず今は決意(๑˃̵ᴗ˂̵)و

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