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星の王子様症候群ー永遠の少年

愛着・AC
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星の王子様症候群とは

以前に、「誰が星の王子様を殺したのか」という本の記事を書いたのですが、”星の王子さま症候群”で、検索して訪問してくださっているようなので、今回は、星の王子様症候群について書いていきたいと思います。

「星の王子様症候群」とは、フランスの作家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの代表作である「星の王子さま」に登場する星の王子様のような、繊細で感受性が高く、独特の世界観を持つ人たちに見られる傾向を表す言葉です。

社会的なやり取りやコミュニケーションに苦手意識を持ち、繊細で感受性が高いという特徴から自閉症スペクトラム障害(ASD)と似ているとされています。

似ているというのは、「星の王子様症候群」という言葉は、医学的には正式に認められた病名ではなく、あくまでもフィクションのキャラクターに基づく傾向を表すものであり、自閉症スペクトラム障害(ASD)は医学的に認定されたものであるからです。

※私は、医療関係の人間ではなく、市販されている書物やネットからの情報によるものです。

星の王子様症候群の特徴

星の王子様症候群の特徴として、もう少し具体的にみていきますね。

  1. 孤独感や寂しさが強い
    他人とのコミュニケーションが苦手で、自分の世界に没頭してしまう傾向がある。
    自分と周りとの価値観や生き方に隔たりを感じ、孤独感や寂しさを感じる。
  2. 好きなことやこだわりが強い
    自分が好きなことや、こだわりが強く、それに熱中しすぎる。
    周囲からは頑固で独特な行動をとると思われることがある。
  3. 純粋で素直な気持ちを持つ
    純粋で素直な気持ちを持ち続け、偽りや嘘をつくことができない
  4. 現実に適応するのが難しい
    社会的ルールやマナーを理解しにくく、人との接触が少ないため、他人に理解されにくい言動をしてしまうことがあり、仕事や学校、社会でストレスを感じる
  5. 感覚過敏がある
    感覚過敏で、騒音や特定の匂いに耐えられない、衣類のタグを外さずにはいられないなどがある。

繊細、こだわり、独自性などが、キーワードのようです。

星の王子様が、バラに風よけをしてあげている画像

星の王子様症候群の改善方法

星の王子様症候群は、名前のとおり、症候群であって病気ではないので、薬で治すことは出来ません。
ただ、二次的に不安症や鬱を発症していることがあるので、その場合は専門医(精神科や心療内科)に相談が必要となります。
あと、ADHDやアスペルガー症候群だったということもあるようです。

いずれにしろ、自己肯定感を上げ、コミュニケーションスキルを身に着けることで、社会との摩擦が減っていきます。

改善方法の提案として次の6つを紹介します。

  1. 自分自身を理解する
    まずは、自分自身がどのような性格や特徴を持っているかを理解することが大切です。
    自分が苦手とすることや得意とすることを知ることで、それに合わせたライフスタイルを築くことができます。
    今までの人生を振り返ってみて、「うまくいった時期・うまくいったこと」、反対に「うまくいかなかった時期・うまくいかなかったこと」を整理すると、自分にはどんな環境が合っているのかが見えてきます。
  2. コミュニケーション能力を高める
    コミュニケーション能力は、社会生活で必要不可欠なスキルです。
    コミュニケーション能力が上がると、周りの人に、自分の考えやこだわりを理解してもらいやすくなります。
    このときに相手の視点と合わせるようにしましょう。
    周りに理解してもらえるように自分の考えを説明することや、周りの意見を聞く練習がスキルアップになります。
    練習を通じて、会話の中で相手の話に耳を傾け、相手の気持ちを理解することができるようになっていきます。
    また、自分の意見を適切に表現する方法や、相手に合わせた話し方を身につけることも大切です。

    自分を否定するのではなく、あくまでも社会との折り合いをつけるためのスキルです。
    ピュアで繊細なことは、とても素晴らしいことだと思います。
  3. 興味を持つ分野に身を置く
    自分が興味を持つ分野に身を置くことで、自分自身の才能を開花させることができます。
    また、その分野に関連する人々と交流することで、同じ趣味や興味を持つ人たちとのつながりが生まれ、社会的な繋がりを持つことができます。
  4. 専門的なスキルを身につける
    特定の分野で専門的なスキルを身につけることで、その分野での地位を築くことができます。
    自分の才能を開花させ、専門性を高めることで、社会的な価値を持つことができます。
  5. 心身の健康を大切にする
    健康な心身は、社会生活での自己実現に欠かせません。
    ストレスをためないようにするために、十分な睡眠や食生活、運動などの生活習慣を整えることが大切です。
  6. 専門家の支援を受ける
    社会とうまく適応できないことや理解して貰えないことから、うつ病や不安障害などの精神的な疾患を発症することが多いそうです。

    その時はカウンセリングや心理療法などの専門家の支援を受けることで、自己肯定感やコミュニケーションスキルを向上させることができます。

    仕事や生活に支障があり困っているのであれば、地域の発達障害支援センターや障害者就業・生活支援センターなどの支援機関を利用するのもいいかもしれません。
    病院に抵抗がある方は、このようなサポートから始めてもいいかもしれません。

    (下に、支援センターのリンクを貼っておきます)
障がい者の就職を支援する就労移行支援事業所 Cocorport(旧社名:Melk)

そのひとりの「働きたい」にこたえる。【LITALICOワークス】

障害別専門支援の就労移行支援サービス【atGPジョブトレ】

周りの対応

また、星の王子様のような、自分の世界を生きている人たちと接する側は、彼らの繊細さと頑固さを頭において、ちょうど良い距離を見つけることが楽になる方法の一つかもしれません。

ひとりで、抱えるには、辛いです。
ちょうど良い距離感をみつけるためにも、カウンセリングなど、専門の共感して貰う場所を見つけることは大事だと思います。
これは、管理人みのりが実体験により、学んだものです。

永遠の少年が増え続けている

星の王子様症候群と似たものに、ピーターパン症候群があります。
どちらも、大人になれない永遠の少年に例えられます。

ピーターパン症候群

ピーターパン症候群とは、作家のジェームズ・バリが創作した「ピーター・パン」の物語に登場する主人公「ピーター・パン」に由来します。
アメリカ合衆国の心理学者ダン・カイリーが、成熟することを拒否し、いつまでも子供のままでいたいと願う現代男性の心理学的傾向のことを、ピーターパン症候群と命名しました。

カイリーは著書のなかで典型的な例として次のようなことを挙げています。

  • 中流から上流階級に属し、長男で独身、高学歴だが経済的に自立せず、外見は好人物、職場を転々とする。
  • 感情を適切に表すことができない、親友をもてない、怠惰である、迷信的発想をいだく、セックスに対するコンプレックスがある、現実逃避の傾向が強い。
ダンカイリー著『ピーター・パン・シンドロームなぜ、彼らは大人になれないのか』より

星の王子様症候群との違い

星の王子様症候群が繊細で内向的、コミュニケーションが苦手という、器質的な要因が大きいのに比べ、ピーターパン症候群は、大人になることを避け、子どものままでいたいという心理から社会的な責任や義務を放棄し、現実逃避に走ることがあるとされています。
ピーター・パンは、決して大人にならない少年であり、常に冒険や自由を追い求めているキャラクターとして知られていますが、内向的な星の王子様症候群と違い危険なスポーツを好むそうです。

足るを知るー老子

最近、この言葉の重みに気づきました。
他人と比べては、落ち込んだり、悲しんだり、自分のなかで、感情がジェットコースターのように、駆け回り、一人勝手にへこむことが多かった私です。
コップに入った水をみると、「半分しかない」と焦るタイプです。

「足るを知る」は、古代中国の思想家、老子の言葉です。
「足るを知る者は富み、努めて行う者は志有り」の一部です。
「満足を知っている者は、精神的に豊かであり、その上で努力する者にこそ本当の志は宿っている」ということらしいです。
決して、向上心を失くすことではないですよ。

自己啓発などで、「あなたは完全なんですよ」という言葉があるけれど、それがしっくりこなかったんですよね。
でも、人それぞれ、得手不得手があって、その凸凹で完全なんだって、考えるとすごく納得できたんです。
でも、すぐにまた人と比較してしまう。
そんな時にこの言葉を思い出すんです。

自分を知り、理解して、凸凹の自分で進んでいく。
埋めることに力を注ぐのではなく、今の自分で出来ることを探すほうが、よっぽど楽しいですよね。

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