この記事は、【鉄の力】で吹き飛ばす「病い・絶不調」改善マニュアルを参考にしています。
この本を開くと最初のページにこんな言葉があります。
鉄は美といのちへの贈り物
鉄で心・体・魂を豊かにする!
鉄で人生かいっきに開花する!
全方位から人生を変えたいあなたに贈る、鉄分の指南書!
(一部割愛)
元気ハツラツを目指す私には、素敵すぎる言葉です。
一言でまとめるなら、不調を改善するには、「鉄緑茶とボーンブロススープを飲め」という内容です。
ボーンブロススープは、骨を煮込んで作る栄養価の高いスープで、コラーゲンやミネラルが豊富に含まれています。
関節や肌の健康、消化の改善、免疫機能のサポートなど、多くの健康効果が期待され、手軽に栄養を補給したいときや体調を整えたいときにおすすめです。
が!!
そんなに単純ではない、体が栄養不足状態だと、体調を崩してしまうらしいのです。
では、どうしたらよいか?
是非、本文を読んでいってくださいね。
鉄緑茶を飲む
以前は「お茶に含まれるタンニンが鉄の吸収を妨げる」とされていましたが、最近の研究では、この影響は一時的で日常的なお茶の摂取が鉄不足に直結するわけではないことが分かってきました。
さらに、ビタミンCなどと一緒に摂れば鉄の吸収を助けられるため、タンニンの影響を過度に心配する必要はないという見解が広がっています。
鉄を摂取できる急須といえば、南部鉄器が有名ですが、常滑焼も、陶土に鉄が含まれているので、お勧めだそうです。
鉄玉などを利用するのも良いですね。


※鉄緑茶の作り方が本には載っているのですが、転載禁止なので、この程度におさめておきます。
しかし、そんなお薦めの体調改善の鉄緑茶であるのに、飲むと体調を崩す方がいるそうです。
鉄とタンパク質がすごく不足している状態で飲むと体が拒否反応を起こすのだとか。
その原因のひとつにリーキガット症候群が関係しているといいます。
タンニンは鉄の吸収をさまたげるというのは、昔の話。
鉄やタンパク質が、ひどく不足していると、鉄緑茶をのむとお腹を壊すことがある。
リーキガット症候群

リーキガット症候群は、腸内のタイトジャンクション(細胞間の密着結合)が弱まり、小腸の壁に小さな隙間ができることで、通常は通過しない細菌や未消化の食べ物の粒子が血液中に漏れ出す状態です。この結果、免疫系が反応して炎症が生じ、アレルギーや自己免疫疾患などの健康問題を引き起こすと考えられています。
右図は「【鉄の力】で吹き飛ばす「病い・絶不調」改善マニュアル」 より

鉄分とタンパク質が著しく不足している状態は、リーキガット症候群の可能性があります。
緩んだタイトジャンクションの隙間から鉄分が漏れ出すことで炎症が引き起こされお腹が痛くなったりするのです。
本来、鉄分を摂取すると、コラーゲンが増え、肌や腸内のタイトジャンクションがしっかりと結びつく役割を果たし、結果として肌がつやつやになり、体調が良好になるはずです。
しかし、栄養不足の人がそのまま鉄分を摂取しようとすると、繰り返しになりますが、炎症を引き起こす恐れがあります。
腸の粘膜を本来の状態に戻すためには、鉄分、タンパク質、ビタミンCが必要ですが、胃腸の状態が悪い人は十分にタンパク質を摂取できなくなります。
腸が弱ってタイトジャンクションが緩むと、鉄同様、未消化のタンパク質が血中に漏れ、免疫系がそれを異物として反応します。
その結果、体がタンパク質を拒否するようになり、この防御反応は腸を守るためですが、長期的にはアミノ酸不足によって体調が悪化する可能性があります。
胃腸が弱って、腸内のタイトジャンクションが緩むと、未消化のタンパク質や鉄が血中にもれ、免疫系がそれを異物として攻撃する。
そこで、ボーンブロススープ
そこで、タンパク質で摂れないのなら、アミノ酸で摂ろうということで、ボーンブロススープの登場です。
タンパク源を摂って不調を起こす人が、アミノ酸なら大丈夫な理由は、アミノ酸がすでに分解された状態で体に吸収されるためです。
タンパク質は消化されて初めてアミノ酸に分解され、体に吸収されます。
しかし、消化機能が弱っている場合、タンパク質をうまく分解できず、未消化のタンパク質が腸に負担をかけ、炎症や不調を引き起こします。
一方、アミノ酸は消化が不要で、そのまま腸で吸収されるため、消化器系に負担がかからず、炎症や自己防御反応を引き起こしにくいのです。
そのため、消化力が低下している人でもアミノ酸は安心して摂取でき、体内で必要なタンパク質を作る材料として活用できます。
しばらく、アミノ酸をしっかりとっていると、胃腸の粘膜が本来の状態にもどってくるのでそのうち、タンパク質も取れるし鉄もとれるようになります。
急がば回れじゃないけれど、まずはアミノ酸なのです。
そして、ボーンブロススープには、豊富なアミノ酸があるのです。
鶏ガラスープ、サムゲタン、これらもボーンブロススープです。
ただ、ボーンブロススープでも炎症を起こす人がいるそうなんです。
というのも、ボーンブロススープの骨から溶け出したゼラチンがタンパク質だそうで、アミノ酸とともにタンパク質もとってしまうらしいんですね。
ボーンブロススープがダメなひとは魚由来のペプチドスープがベストだそうです。
魚をすりつぶした粉末スープが良さそうです。
下記の「千年前の食品舎 だし&栄養スープ」は、著者がかかわり開発したスープです。
アミノ酸は、分解されたタンパク質なので、アミノ酸が豊富なボーンブロススープを飲むと良い。
ただ、骨からでるゼラチンがタンパク質なので、注意が必要。
魚由来の粉末スープがベスト。
鉄が充足すれば、幸せホルモンも増える♪
鉄が充足すれば幸せホルモン(セロトニン)が増えるって情報は、HSPや不安症を抱える人には嬉しいですね。

セロトニンの90%は腸内にあり、腸のセロトニンの役割は、腸のぜん動運動です。
残り10%が脳にあります。
しかし、90%もある腸でつくられたセロトニンはBBB(血液脳関門)によって、脳内には入れないそうです。
というのも、脳はとても大事な臓器なので、外から変なものが入らないようにBBB(血液脳関門)が「君は入っていいよ」とか「君はダメ」と関所のような働きをしていて、セロトニンは入れない。
なので、脳のセロトニンは松果体でつくられます。
BBB(血液脳関門)によってセロトニンは入ってこれないけど、体内にアミノ酸がたくさんあると、トリプトファンという形で入ってくることが出来ます。
そして、セロトニン、メラトニンとなるのですが、それには鉄が必要となるんです。
やる気や意欲に関係するドーパミンやノルアドレナリンも最初に鉄を必要としてますね。
右図は「【鉄の力】で吹き飛ばす「病い・絶不調」改善マニュアル」 より

幸せホルモン生成には、鉄が必要。
ミトコンドリアとエネルギー生成
私たちの体を動かすエネルギーの生成に欠かせないのが、細胞内に存在するミトコンドリアです。
ミトコンドリアは、食べ物から得た栄養素を分解し、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー源を作り出します。
ATPは、体のあらゆる活動を支えるための「燃料」として、私たちが動いたり考えたりするために必要なエネルギーを供給しています。
このATPを効率よく生み出す過程に、クエン酸サイクル(TCAサイクル)と電子伝達系という二つの仕組みが関わっています。
クエン酸サイクルはミトコンドリア内で行われる代謝過程で、栄養素をさらに分解して電子を取り出し、次に電子伝達系でこの電子を利用してATPを生成します。
そして、ここで欠かせないのが「鉄」。
ミトコンドリア内でのエネルギー生産には鉄が重要な役割を果たしており、特に電子伝達系では、鉄が酸素と結びついて電子を移動させる手助けをします。
このため、鉄が不足するとミトコンドリアの働きが鈍り、エネルギーの生成が低下して、疲労や体力低下の原因となることがあります。
つまり、ミトコンドリアとエネルギー生成の関係は、私たちの体が十分なエネルギーを持って日々を過ごすために重要であり、特に鉄の適切な摂取もその維持には欠かせないということです。
エネルギー全開、絶好調になるには、ミトコンドリアの頑張りが鍵!そのために鉄が重要
さいごに

いかがだったでしょうか。
腸が弱っていると栄養がとれないと、よく言われますが、なるほどと納得しました。
ボーンブロススープは、海外でも注目されています。
ダイエット目的でもよく飲まれているようです。
お出汁を、魚の骨ごと砕いたものにするなど、ハードルの低いものから始めてもいいですね。
最後に、こんな段階なら、これから始めたらいいのではと、まとめてみました。
参考にして貰えれば幸いです。
