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心を満たす3つの方法 〜ターゲットストローク〜Ⅳ

試練の乗り越え方

〜自己肯定感を育てたいあなたへ〜

「人と関わるのが苦手」「自分に自信がない」「何をしても満たされない気がする」
そんな思いを抱えているあなたに、ぜひ知ってほしいのが「ストロークの壺」という考え方です。

自分の内側にある“心の壺”に、どんな風にぬくもりをためていけるのか──
この章では、心を満たす3つの方法と「ターゲットストローク」の見つけ方を紹介します。

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壺を満たす方法

前回でも書きましたが、人は誰でも、心のなかに「ストロークの壺」を持っているといわれています。

この壺は、やさしさや励まし、ふれあいといった“ストローク(心の栄養)”を受け取ることで満たされ、私たちの心を安定させてくれます。

でもこの壺、実はとてももろくて、”ディスカウント(否定や無視、軽視など)”によって、すぐにひびが入ってしまうのです…。

ストロークの壺を空っぽにしないためには、ストロークをためていく工夫が必要です。

そしてそれは、特別なことではなく、日々の中でできる小さなことの積み重ねです。

ポイントは、「自分にも、他人にも、ストロークを与え、受け取る」こと。

ここでは、壺を満たすための3つの方法をご紹介します。

自分で自分にストロークを与える

たとえば…

  • うまくいったことを素直に褒める
  • 小さな達成を見逃さず、「よくがんばったね」と認めてあげる
  • 鏡の前で「今日もいい顔してるよ」って言ってみる

はじめは照れくさくても、自分にやさしくする言葉は、ちゃんと心に届きます。
この「自己ストローク」を習慣にすると、自己肯定感が少しずつ育っていきます。

周囲からのストロークを素直に受け取る

誰かからの「ありがとう」「助かったよ」「元気そうだね」という言葉。
あなたは、それをちゃんと受け取れていますか?

「いえいえ、全然…」と否定してしまうクセがある人は、要注意。
それ、もったいないです。

ストロークは、相手からの“贈り物”。
「ありがとう」と笑顔で受け取ることで、あなたの壺に、確かに満ちていくのです。

受け取ることは、与えることと同じくらい、大切な行動です。

自分からもらいにいく

「今、自分にはストロークが足りてないな」と感じたら、自分からもらいに行ってもいいのです。

  • 誰かに「聞いてもらえる?」と素直に言ってみる
  • 信頼できる人に「ちょっとほめてほしい(笑)」と甘えてみる
  • SNSなどで、共感しあえる仲間の投稿に触れてみる

この「もらいに行く」というのは、決してわがままではありません。
むしろ、健全な自己ケアのひとつです。

もちろん、無理やり求めたり、相手に依存するのではなく、「こんなふうに関わってもらえると嬉しい」という自分の望みに気づいて、それを伝えることが大切です。

ストロークの壺が満ちると、自然と「今度は誰かに与えたい」と思えるようになります。
それがストロークの好循環を生み、やさしい世界を作っていくのです。

交流分析、心を満たすストロークの壺の仕組み

自分にとっての「ターゲットストローク」を知ろう

人によって、特に響くストロークは異なります。

たとえば…

  • 「頑張ってるね」と言われると一気に元気が出る人
  • 「安心する」と言われるとほっとする人
  • 「信じてるよ」と言われると涙が出そうになる人

こうした、自分の心に“どかん”とたまるストロークを「ターゲットストローク」といいます。

それは、自分が無意識に「本当はもっともらいたかったけど、もらえなかった」栄養だったのかもしれません。

ワーク:あなたのターゲットストロークを見つけよう

以下のワークで、自分にとってのターゲットストロークを探ってみましょう。

  1. 自分の「いいところ」や「好きなところ」を思いつくだけ書き出してみる
  2. その中から、特にしっくりくる5つを選ぶ
  3. 選んだ言葉を声に出して読んでみて、一番心が反応したものを選ぶ

それが、あなたにとって「もっとも受け取りたかったメッセージ」かもしれません。

今後、自分にストロークを与えるとき、また他人の言葉を受け取るときに、そのメッセージを意識してみてください。

心が満たされると、誰かにも与えられるようになる

ストロークの壺が満たされてくると、自然と他の人にもストロークを与えられるようになってきます。

これは「ギブ・アンド・テイク」ではなく、満ちた人から、自然とあふれていく優しさ。

だからこそ、まずは「自分を満たすこと」を自分に許してあげてください。


👉パート5:次回は、ストロークの磨き方です。