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遠慮なんてサヨナラ、素直に受け取ることで相手を幸せにする(HSP向けTAストローク#3)

花束を抱え、満面の笑みの女性 試練の乗り越え方

前回は、セルフディスカウントとネガティブスパイラルについて解説しました。

自分で自分を責め続けると、壺は知らない間に空っぽになる。
その対処法として、スパイラルに気づいて止める方法、ストロークノートで備える方法を紹介しました。

でも、もうひとつ大きな問題があるのです。 

それはストロークを受け取れないという問題です。

せっかく誰かが褒めてくれても、「そんなことないです」と否定してしまう。
優しくされると、嬉しいのは最初だけで、だんだん怖くなってくる。

この記事では、なぜHSPはストロークを受け取れないのか。

そして受け取れる心をどう作っていくかについて解説します。

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なぜHSP内向型はストロークを受け取れないのか

1. 幼少期の条件付き承認

「100点取ったから偉いね」
「言うことを聞くからいい子ね」
「お手伝いしてくれたから好きよ」

子どもの頃、こんな風に褒められた経験はありませんか。

これは「条件付き承認」と呼ばれるものです。

「〇〇したから」認める。
「〇〇できたから」愛する。

繰り返し条件付きの承認を受けていると、無意識にこう思うようになります。

 「条件を満たさないと、私には価値がない」 だから、無条件に褒められると戸惑う。

「何か裏があるんじゃないか」「お世辞じゃないか」と疑ってしまう。

本当は、何かができたから素晴らしいのではなく、存在するだけで素晴らしいのです。

でも、条件付きの承認で育つと、これがなかなか腑に落ちません。

2. 傷つくのが怖くて先に諦める

子どもの頃に、期待通りの愛や承認がもらえずに傷ついた経験があると、人は求めることをやめてしまいます。 

「どうせ求めてもがっかりするだけ。最初から求めなければ傷つかない」 

長い間そうやって生きてきたから、助けを求める方法すらわからなくなっている。

これは自己防衛の仕組みです。

傷つかないように、自分を守っている。
でも、その防衛が、今いる思いやりのある相手に対しても発動してしまう。
せっかくストロークをくれようとしている人を、無意識に遠ざけてしまうのです。

3. 優しくされると怖くなる

優しくしてもらえると、最初は嬉しい。

でも、すぐに不安になってくる。

「いつ傷つけられるんだろう」
「いつ嫌われるんだろう」
「この人も、結局は離れていくんじゃないか」

びくびくして、逃げ出したくなる。
過去に傷ついた経験が、身体に染みついているから。

「優しさ」と「その後の裏切り」がセットになって記憶されているから。

だから、優しくされると警戒してしまう。

ストロークを受け取る前に、自分から離れてしまう。

スズランの花

ストロークを与えられない理由

自分が受け取れないと、人にも与えにくくなります。
刀根健さんの『ストロークライフのすすめ』には、ストロークを与えられない17の理由が挙げられています。 その中から、HSPに関係が深いものを紹介します。

「自分のような人間が言うべきことじゃない」

自信がなく、自己評価が低い。
自分をディスカウントしているから、自分の言葉に価値がないと思っている。

でも、本当に感じたことであれば、それは真実として十分なエネルギーを持ったメッセージになります。

心から感じたことを、勇気を持って伝えてみてください。

「自分が満たされていないから与えられない」

忙しい毎日に追われ、自分の壺が空っぽ。
周りの人にストロークを出す余裕がない。

これは本当のことです。 自分の壺が空っぽのままでは、人にあげることは難しい。
だから、まず自分の壺を満たすことが先なのです。
遠慮はいりません。それが、周りをも幸せにすることになるのだから。

「もらったストロークに条件がついていたから、素直に与えられない」

自分が条件付きで育ったから、無条件に人を認めることに抵抗がある。
「何かを達成したわけでもないのに、褒めていいの?」と思ってしまう。

でも、存在するだけで価値がある。 それは自分にも、相手にも言えることです。

きらきら輝く贈り物

OK図表:自分と相手への見方

交流分析には「OK図表」という考え方があります。 自分と相手をどう見ているかで、4つの領域に分けられます。

交流分析のOK図表

1. 私もOK、あなたもOK(右上)

自分も相手も認めている状態。
Win-Winの関係が築ける、健康的な立ち位置。

2. 私はOKじゃない、あなたはOK(左上)

自分を低く見て、相手を高く見ている状態。
「自分はダメだけど、あの人はすごい」 自信がなく、従順すぎる。

3. 私はOK、あなたはOKじゃない(右下)

自分を高く見て、相手を低く見ている状態。
「自分は正しい、あいつが間違っている」 攻撃的になりやすい。

4. 私もOKじゃない、あなたもOKじゃない(左下)

自分も相手も認められない状態。
「どうせ誰も信用できない」 無気力、諦め。


HSPは、「私はOKじゃない、あなたはOK」の領域に入りやすい傾向があります。

相手の気持ちを優先して、自分を後回しにする。
相手の立場は尊重するけど、自分の気持ちは軽く扱う。

でも、本当に健康的な関係は「私もOK、あなたもOK」の立ち位置から生まれます。
ストロークを受け取るためには、「自分もOKなんだ」と思える土台が必要なのです。

自分の壺を満たす許可を出す

ここまで読んで、こう思った人もいるかもしれません。
「理屈はわかる。でも、そう簡単に自分をOKと思えない」
その通りです。
長年かけて作られた心の癖は、すぐには変わりません。
でも、ひとつだけ、今すぐできることがあります。 

「自分の壺を満たしていいんだ」と、自分に許可を出すこと。 

HSPは、共感を求めることを「わがまま」だと思いがち。
自分を満たそうとすることを「自分勝手」だと感じがち。

でも、自分の壺が空っぽでは、人に寄り添う余裕もでません。

枯れた状態で誰かを助けようとしても、共倒れってことになります。

だから、自分を満たすことは、自分勝手ではなく、必要なことなのです。
それが、あなたの大事な人を守る強さにもなります。

HSPの配慮は美徳。でも免罪符ではない

HSPの配慮する力は、本当に素晴らしい強みです。
相手の些細なしぐさで気持ちに気付ける。
場の空気を読める。
そっと寄り添うことができる。

でも、その配慮は、自分を後回しにする免罪符ではありません。 

「相手のことを考えているから、自分のことは後でいい」
「自分が我慢すれば丸く収まる」
「私が求めると、相手に負担をかけてしまう」

それは配慮ではなく、自己犠牲です。

配慮と自己犠牲は違います。

本当の配慮は、自分も相手も大切にすること。
自分を犠牲にして相手に尽くすことではありません。

繰り返しになりますが、それが自分も相手も幸せにする強さになるのです。

まとめ:まず自分に許可を出す

この記事のポイントをまとめます。

HSPがストロークを受け取れない理由  

  1. ・条件付き承認で育った  
    ・傷つくのが怖くて先に諦める  
    ・優しくされると怖くなる
  2.  自分が満たされていないと、人にも与えられない 
  3. 「私もOK、あなたもOK」の立ち位置を目指す 
  4.  自分の壺を満たしていいと、自分に許可を出す
  5. HSPの配慮は素晴らしい。でも自己犠牲とは違う 

受け取ることを遠慮しなくていい。
共感を求めることは、わがままじゃない。
自分を満たすことは、自分勝手じゃない。
まずは、自分に許可を出すこと。


そこから、土台づくりが始まります。

次回は、壺を満たす具体的な方法について解説します。