こんにちは、みのりです。
今回は、引き寄せの女王といわれる奥平亜美衣さんの「本当の自分を知る本」の紹介です。
この本の帯に「スピリチュアル×量子力学」でこの世界の仕組みを紐解くとあります。
というのも、この世界は仮想現実であり夢のようなものというのが、前提なのです。
仮想現実だと思う科学的な根拠を量子力学コーチングで活動されている高橋宏和氏の解説を要所要所に盛り込んでいて、ぼや~っとしたスピリチュアル本にとどまっていないと感じます。
(※高橋宏和氏は、慶応大学院理工学部、修士号をお持ちで量子学を研究されていました)
また、般若心経や法華経の教えによると、「この世は無であり無限である」とのこと。
この二つを柱に、この宇宙は自分が創り出したものとしています。
そして、それを受け入れた後に待ち受ける世界はというと…
絶対安心の境地(安心しかない世界)
恐れも不足感もない世界 だそうです。
今の段階で、「何をいっているのかわからない」と思っても大丈夫。
というかそれが、普通の反応です。
でも、今までさんざん引寄せしてきたけれど、なんだかなぁと思う人は、この斬新な考えを知る価値大だと思います。
- この世は仮想現実-科学的見地
- 物質とは実体のないもの、実はすっかすか
- 粒であり波である=データ量のコスト削減
- 光の速度は決まっている=誰かによってパラメーターが設定されている
- この世は無であり無限であるー不足感のない世界
- いっぱい詰まったゼロ
- 自分を知りたくて宇宙を創造した
- 人生は、複雑なあみだくじのような1本の木
- 仮想現実を受け入れた先にあるものは、不足感のない絶対安心の境地
この世は仮想現実?
私は、この世界は仮想現実だろうなぁと思っています。
10年ぐらい前に、はじめて聞いたのですが、その時は混乱しまくりで、「そうかも」と思い始めたのはここ半年ぐらい前からです。
ネットやyoutubeで、情報が得やすくなったことが大きいです。
特に「宇宙文明が進化した世界」の話を知って、納得できました。
人類が肉体を手放せるほど進化した何十億年とかの話ですが、シュミレーションゲームのように宇宙をつくることができるというのです。
詳しくはこちらの記事に書いてマス!
で、この本での仮想現実かもしれないという理由の2本柱の1本目、科学的視点からみていきたいと思います。
おもに次の3つがあげられていました。
- 物質とは実体のないもの、実はすっかすか
- 粒であり波である=データ量のコスト削減
- 光の速度は決まっている=誰かによってパラメーターが設定されている
ちなみに、私は理系が大の大の苦手です。
なので、こんな感じ~という大まかな話でいきます。
正確で細かな数字などは、理系の方がつくられた動画やコンテンツを参照してくださいませ。
物質とは実体のないもの、実はすっかすか
私たちの身の回りのもの、からだもすべて物質は原子からできています。
水素はH、鉄だとFeとか、昔に苦労して覚えた元素記号であらわせる、アレです。
さらに原子を分割すると原子核と電子になり、原子核は陽子と中性子で構成され、それぞれ3つのクォークから成り立っています。
どれぐらいすっかすっかなのかは、原子の大きさが東京ドームの大きさだとしたら、原子核はパチンコ大だそうです。99.9%が空洞って、すごくないですか。
なので、物質というものがあるように思っているけれど、実は実体のないものだということだそうです。
上図の原子の原子核と電子の図はわかりやすいように表現していますが、上の図のように粒(電子)がくるくる回っているのではなく、実際は雲のようにおおっているそうです。
引用元:newton別冊「みるみる理解できる量子論」
電子は原子核のまわりを雲のようにおおっている。
雲は多数の電子で出来ているのではない、一つの電子がさまざまな位置に共存していることを表現したのがこの雲である。
物質は粒であり波である=シュミレーションゲームと同じ=私たちの世界
これは、素粒子は、粒でもあり波でもあるという二つの性質をあわせもっていることがわかった二重スリット実験から考えられる話です。
これは、動画の方が理解しやすいと思うので、わかりやすかった動画を載せておきますね。
高エネルギー加速器研究機構 KEKチャンネルさんの動画で、デンマークにある素粒子物理学の研究機関 CP3-Origins が制作した教育動画「Quantum Kate」を日本語に吹き替えてアップされています。
もう少し、詳しく知りたかったら、物理界の流れなどにもふれているNEX工業さんのもおすすめ。
NEX工業チャンネル【挑戦】10分でわかる二重スリット実験
この2重スリット実験は、「だるまさんがころんだ」で、例えられるのですが、鬼が振り向いた瞬間、あいまいな波状態だったものが、粒子になる。
そして見られないと、また波になってしまう、そんな性質があるというのです。
で、それがなんなんだ!?ってなるんだけど、これがシュミレーションゲームと大いに関係しているそうなんです。
ゲームでは、主人公(自分が操作しているゲーム上のキャラクター)の目線で、敵や背景があって、主人公が右を向くと右の背景が見えます。
道を曲がると、曲がった先の景色に変わります。
ゲームは、右に曲がった時の情報も左に曲がった時の情報もプログラミングされていますが、主人公が見ている世界しか表示しません。
主人公の見ている部分だけを画像表示させることで、見えていない場面のデータ処理を軽くしたいからです。
私たちの世界も同じだとしたら・・・
実際に見ているもの以外、あやふやな波だということ。
見た瞬間、あやふやなものが、現実となるということ。
誰かが、この世界をプログラミングしたと考えられるみたいです
光の速度は決まっている=誰かによってパラメーターが設定されている
誰かがこの世界をプログラミングしたと考えられることに、光の速度があります。
完全な真空中では、光の粒子「光子」は、秒速29万9792km、つまり時速10億7900万kmで進むことができます。
でも、これが限度だそうです。
ということで、誰かが設定したのではと、考えられます。
そして、時間の流れは一定ではなく、光速に近づくほど遅くなっていくということが証明されていますが、これは、ゲームでいうと、主人公の動きが早すぎると、処理が追い付かない=(処理)時間が遅くなるということではないかと。
(光の速さを約30万㎞/sに設定、制限しているのには、地球文明が発展しすぎないためかもと、きいたことがあります)
この世は無であり、無限である
では、2本柱のもうひとつ、「この世は無であり、無限」をみていきましょう。
ゼロとは何もないの?
著書のなかで、「ゼロの意味は何もないゼロではなく、中身のたくさん詰まったゼロ」の説明を、「0-(-5)=5」を使って説明されていたのが、すごく納得いきました。
この計算から、私たちの世界もまた、「無」に存在しているのではと、述べられています。
その「無」は、たくさん詰まったものです。
つまり、ゼロの中には、無限にどんなものでも好きなだけ生み出せる。
「本当の自分を知る方法」より引用
でも、何かを生み出すと同じだけのマイナスが同時に生み出される。ゼロの中でプラスが何個増えても、同時にマイナスを生み出せばゼロはゼロなのです。
どんなものでも生み出せるけど、でも、それと同時にゼロ。
まさに無であり無限なのです。
ゼロの意味は何もないゼロではなくて中身のたくさん詰まったゼロなのです。
そして何かを生み出せば必ずそれに相対するものが生み出されます。
私達のいる世界は二元の世界です。表と裏、大と小、正と悪、光と闇、男と女、すべて対になって存在します。
この世界が二元の世界であるのは、まさに、この世界がゼロ(=空、=真空)の中に生み出されているからではないでしょうか。そしてみんなゼロの中に存在するのです。本当に、私たちは何もない「無」に存在するのです。
宇宙の始まりは真空だった
宇宙が生まれたのは、今から138億年前で、何もない真空から発生した考えられています。
20世紀になって、その真空の中から粒子が出没していることが発見されました。
真空に巨大なエネルギーを注入すると、その振動が粒子になり、「ヒッグス粒子」が叩き出される、ということがわかってきたそうです。
ヒッグス粒子の発見は「真空」の意味を変化させました。
引用:東京大学 理学系研究科・理学部HP ヒッグス粒子の発見がもたらすもの
真空が空っぽではなくヒッグス場が満ちていること、そしてヒッグス場に満ちた状態に相転移することでエネルギーが供給されて宇宙が進化したことを示しています。
宇宙は誕生直後にインフレーションという急激な膨張を起こし、続いて超高エネルギー状態のビッグバン宇宙になりました。
それらが真空のエネルギーによって起こったというわけです。
真空に巨大なエネルギーを注入すると、その振動が粒子になり、「ヒッグス粒子」が叩き出され、その粒子の一部から、原子や分子が誕生し、物質が生まれ、私たち人間が存在するようになった。
このことは、お釈迦様が説いた「色即是空」と同じことだと、著者は述べています。
- 今見えている世界(色)は、真空(空)である
- 目に見えるものと見えないものは等価である
- 目に見えている世界(色)の実体は、目に見えないもの(空)である
これらのことから、この世界の本当の姿とは、目に見えないエネルギーだと。
仏教が私たちに伝えようとしている真理とは、「あなたという心が、このエネルギーに影響を与え、物質世界をつくり出している」ということだそうです。
大丈夫でしょうか?ついてきてますか?
私個人は、この世が仮想現実だということは、何となく理解できるのですが、この宇宙を自分が創ったとなると、混乱気味です。
お釈迦様の教えについては、奥が深く、記事の一部としておさめるのは、難しいです。
仏教を科学的に解釈・説明した本を、何冊か読んだので、近いうちに紹介記事を書きます。
ここでは、さらりと流しておきます。
この宇宙が生まれた理由
著者曰く、この宇宙を創り出したのは「自分を知りたいという意思(エネルギー)」だということです。
ただただ自分のことが知りたくて、自分自身を見える状態にするために時間と空間を作り、その中に入り込んで内側から自分を眺めることにしたそうです。
自分を見るために時間と空間と人間とその他の全てのものを作り、そのうちの一人の人間があなたであり、その一人の視点に入り込んで内側から宇宙を見ているのだそうです。
真空に振動が起こり、そこから粒子が発生して宇宙が生まれたのと同じ、意思という真空(エネルギー)に、振動を引き起こし宇宙を創ったのが他でもない「あなた」になるそうです。
3次元の私たちは、肉体をまとっているので、自分という個と、相手という個があります。
「人のふり見て我がふり直せ」ということわざがあるように、自分を知るためには、相手がいないと難しいのかなと思いました。
スキンシップも、肉体がなければ、感じられません。匂いも味も肉体があってのこと。
反面、争いなどもありますが、だからこそ、幸せのありがたさを感じられるのかもしれません。
3次元では、当たり前すぎることだけど、魂のようなエネルギー状態だと、この3次元の世界は刺激的な世界に映るのかも、と感じました。
人生は、複雑なあみだくじのような1本の木
本の中で、私たちの人生は、複雑なあみだくじのような1本の樹に例えられています。
容姿も性格も環境など、キャラクターを設定して生まれてくるそうです。
なので、ある程度、こんなことを経験したいという意図があるようです。
その時々の選択により、目の前に映し出される人生は変わってきます。
そして、どの道を歩んでいようと、ある時期になると起こるイベントがあるそうです。
今だったらコロナ渦とか、個人的なことだと、結婚とか出産とか、いわゆる宿命と呼ばれるものです。
- すべての葉っぱは、あなた
- この樹の形は決まっている
- この樹の中にあることは起こり得ること
- この樹の中にないことは起こらないし、経験できない
「人生の樹の葉っぱは、すべてあなた」だというのは、自分が選んだ葉はもちろん、選ばなかった枝になる葉もすべてです。
葉っぱの数の自分が存在するというのです。(パラレルワールドや並行宇宙などと呼ばれている世界観)
自分の出す波動(エネルギー)によって、たくさんの並行世界から、自分の波動と同調する世界が現れてくるそうです。
なので、自分の出す波動って、とても大事になるんですよね。
ただ、無理にポジティブ思考になるというより、この後に述べる「自然と湧き上がってくるもの」を感じ受け止めていくといいそうです。
また、この樹の中にないことは、起こらないのかと、聞いてがっかりする必要はありません。
自分で創ったのだから、本来の求めるものは、この樹の中に、ちゃんとあります。
だから、この樹の中から、自分の望んでいたものを選ぶことが大事で、それが充実した人生になるのだと感じます。
自分が自分に望んでいること=魂の設定とプログラムと絶対安心の境地
自分の好きなものって、「何だかわからないけど好き」っていうものですよね。
食べ物だって、好みがわかれます。
それは、好きが、選んでいるのではなく、自然に備わっているものだからです。
「これって、良いな」「これを考えるとワクワクする」というような、自然と内から湧き上がってくるものを感じ、見つめる時間をもつことは、とても大事だそうです。
その湧き上がってくるものはどこからくるのかというと、それこそ本当の自分だそうです。
物質化して見えているもの、つまり、私たちが見ているこの世界は虚像で、見えない心の中が実像だそうです。
私は、子供の時に、自分の感覚がまわりと、ずれていると感じて、自分の感覚に従うことが怖くなりました。それで、社会通念に合わせた無難な選択をするようになりました。
すると、好きという感情がよくわからなくなってきました。
それこそ、本来の自分のかけ離れた状態だったのですね。
まわりに合わせて、我慢していたり、好きの理由を後付けしている人には、是非知ってほしいです。
著者は、本当の自分である湧き上がってくるものに、従っていけば、それが本当にやりたいことなら、必ず現実に現れてきますと、言い切られています。
たとえ、それが今うまくいってないように見えても、必要なことなら時期がきたらそうなるだろうし、うまくいっていないわけでは、ないそうです。
自分でコントロールしようとせず、湧き上がるままに、まかせることが大事だそうです。
「常に導きはきている」「流れに委ねたらいいんだ」と思えたら、そこには安心しかない。
これが絶対安心の境地だそうです。
不足感というのは、本当の自分と個の自分が切り離されているときに起こるものだそうです。
幸せを創造する唯一の方法とは
この世界は、二元の世界で、善があれば必ず悪があります。
幸せがあれば、不幸があり、それをなくすことは出来ないとのこと。
なので、この世界で揺るぎない本当の幸せ、本当の安心を手に入れる方法は、ただひとつ。
自我から解放され、この世が仮想現実であると見抜くことだそうです。
著者は、「どんな状況でもその中に幸せを見つけること」が、幸せを創造する唯一の方法であり、誰もが幸せを引き寄せることのできる方法だと言っています。
繰り返しになりますが、絶対安心の境地に至るために、この世は自分のことを知りたいがために創り出した仮想現実だと理解することが大事だそうです。
この世は仮想現実の話は、いかがでしたでしょうか。
著者も言っていますが、今の時点で受け入れられなくても、それは今がタイミングではないからだそうです。
私自身、まだまだ疑問が残るところが多いです。
ただ、自分が感じることを丁寧に受け取るように心がけています。
それは、自分を丁寧に扱うことであり、本当の自分に近づくことだと思います。
今回も長い記事を最後までお読みくださりありがとうございました(*^_^*)